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葬儀や相続、遺言、離婚、詐欺についてのブログ 新潟県三条市/牛腸事務所
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こんにちは

今日は相続に関することについて、述べてみたいと思います。

と、その前に、
葬儀葬祭についての記事と詐欺についての記事について、あまりにもギャップのある文章で、「こりゃ別人が書いてるんじゃないの」、というご質問がございましたが、誠に申し訳ございません。
完全に同一人物による投稿でございます。
ただ、なぜここまで違うのか、ということについては、笑える話と笑えない話というカテゴリーがございまして、葬儀葬祭自体は厳かなもの、という私の考えのもと(ほとんどの人がそうであるように)ジョークではかけない部分もあるということでご了承願えれば、と存じます。

では、今日の相続については読んで笑えるのか、単なる知識なのか、と問われれば、今回はそのどちらでもなく、私が出会った現実を皆様にお考えいただきたい、という内容でお願いしたいと思います。

タイトルにもあるように明治中期から第二次世界大戦前の日本は、富国強兵制度のもと、当時の国民はより多くの子供を産まなければならない、という風潮に見舞われていました。

この場合、相続手続きも相続人の人数が増すことと、どこに現在住所があるのか、という調査に非常に手間がかかります。実際には相続人総数30人程度、依頼完了までの期間6ヶ月以上といったものもあります。

ただ今回、私が最も伝えたいことは、こうした産めや増やせよの時代の方の戸籍を見ると、兄弟姉妹の数こそ多いものの、その中には、今の日本では完全にあり得ない哀しい記載内容を伺うことができるということです。
それは、子の戸籍詳細記載欄に

「昭和拾九年 弐月弐拾日 推定時刻 午前零時参拾分 ガダルカナル島にて戦死」

というようなものです。

どういう思いで、この方は子供を戦地に送り出したのか・・・
どういう思いで、この子は故郷を離れ、戦地に赴いたのか・・・
どういう思いで、この子は最後の銃弾に倒れてしまったのか・・・
どういう思いで、この方は子の戦死通知を受取ったのか・・・

今までであれば、赤の他人が作った画像や文字でしか知ることのできなかった事実。
しかし、現実に遺影として祭壇から微笑む顔の相続されるべき、亡き人物を目の前に、この方のお子さんの中には、すべからずも数人が戦死者となって影にいたのだと思い知らせたとき、あなたならどのような感覚をお持ちになられるだろうか。

戦争はすでに過去のこと
戦争はテレビの中でのできごと
戦争はよくないこと
戦争はなくならないこと
戦争は・・・

相続手続きを生業にしている私だが、こうした部分だけはなぜか敏感に感ずるものがある。
ただ単に手続きだけを終わらせるだけではいけない。
その方がどのような人生を送ってきたのかを知り、その方の集大成としての役割を任されているのである。
だから、できうるだけの知識と知恵をフルに使って、その方の最期を飾るのである。
これは葬儀とは別の故人を送る儀式なのである。

と私は思い、日々業務に立ち向かっている。

今日は思いっきりマジメかつ重厚な文章であるが、これもまた私なのである。

それではまた。 


戦争は哀しみしか残らない・・・
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所長 牛膓 智
性別:
男性
職業:
行政書士 & 社会保険労務士  .
自己紹介:
私たち事務所の専門分野は相続遺言、離婚、年金についての相談と手続きです。
これら現場での経験談や、冠婚葬祭に関すること、時事ネタなどを中心に更新していく予定ですので、宜しくお願いいたします。
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