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葬儀や相続、遺言、離婚、詐欺についてのブログ 新潟県三条市/牛腸事務所
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こんにちは

今日のニュースから

母親を亡くした福島市の少年(16)が相続した生命保険金などを着服したとして、業務上横領罪に問われた祖母で未成年後見人の山口たかの被告(73)ら3人に対し、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は18日付で上告棄却の決定を出した。「親族間の横領は刑を免除する」との刑法の規定が祖母に適用されるかどうかが争われ、小法廷は「家裁から選任された後見人は公的性格がある。刑を免除する余地はない」との初判断を示した。

 たかの被告と、少年の伯父博幸被告(48)を懲役3年、執行猶予5年▽博幸被告の妻京子(50)被告を懲役1年6月、執行猶予3年とした1、2審の有罪判決が確定する。

 2審判決によると、たかの被告は01年8月、母親を亡くした孫の後見人に就任。3被告は共謀して03年11月までに、計1536万円を着服した。

以上、毎日新聞のネット記事引用

通常、未成年者が財産を相続する場合には、未成年者本人に代わって相続の手続きを行う特別代理人が必要であり、その後の子の面倒をみる(責任を取る)人のことを、未成年後見人というのですが、大体の場合、こうした近親者が継続して両方にあてられるものです。

まぁ、16才なんだから既にきちんと判断くらいはできるだろう、と思われますが、法律上このようにしなければならないのが実態ですのであしからず。

で、結局この近親者が財産を横領したというのですが、似たようなものは、調べてみればどこにでもありそうなものですよね。

今回は恐らく16才という年齢から、物事がはっきりわかってしまっていたがためにアシがついたのでしょうが、これがもしも仮にもっと低年齢だった場合だとしたら・・・

実際に小学生が相続人になった場合に出くわしたケースがあります。

そのお宅の場合は、父方の親戚と母方の親戚で役割分担を行ってもらい、使い込みができないような形にしましたので、こういう事態にはなっていませんが、仮にここで使い込みが行われた場合、小学生では何ら訳がわからないでしょうし、抗議することもできないものと思います。

こうした闇に埋もれた相続財産の横領、けっこうあり得るとは思いませんか!?

お子さんのためを思って遺した貴重な両親のまごころの結晶が相続財産です。

実際の罪になる、ならないは別として、人としての問題だと思います。

また、未成年後見人を決定するのは家庭裁判所ですが、もう少し慎重な人選の審査が必要なのかもしれませんね。

成年後見人でも同じ事態が多数起こっているのですから・・・


それではまた。


家裁で決定した後見人が罪を犯す・・・
それを最高裁が裁く・・・
家裁にも何らの責任があるんじゃないの!?
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こんにちは

台風一過で多少すごしやすい気温となっておりますがが、皆さんはいかがおすごしでしょうか。

今日はタイトル通り、戸籍を求めて1日で600km走破した昨日のお話です。

相続人がすぐにわかるケースであれば、多少お時間を頂いて郵送で行うのが一般的な方法ですが、今回の場合は、相続人がいるのかどうかすらわからないので早急に進めてほしい、というご要望であったことと、県外にあるその方の両親の戸籍が必要だったので、直接市役所を訪れての調査となりました。

こうしたケースは今までにも何回かあったのですが、今回は場所が場所だけに、電車ではなく車で行くことにし、まずはルート検索。

最寄の三条燕ICから目的地に一番近いと思われるICまでの距離は片道約270km、3時間30分程度と画面表示・・・プラス一般道分を追加すると約300km4時間強ということに・・・
このとき軽く眩暈を覚える・・・

しかし気を取り直し、目的市役所周辺地図などをアタマに叩き込みいざ出発!!

急ぐ旅でもないので、黒崎SA先で出会った自衛隊第九師団の車列に潜り込み、自衛隊の護衛のもと走行。磐越道磐梯高原SAまでお供していただきました。

この自衛隊の車列は中越沖地震の災害派遣でやってきた隊のようで、トラックの幌には「災害派遣」と書かれてありましたが、この暑い中(道路標示の気温は33℃)、エアコンなしのトラックの中とは一体どのようなものなのかを考えると、いくら訓練されているとはいえ、少し気の毒のような気がしました。

せっかく災害派遣で任務を終えたにも関わらず、と思った私ですが、遠足と同じで帰るまでが任務、と考えると、いた仕方のないことなのでしょうね・・・。

何はともあれ、中越沖地震関連の任務遂行おつかれさまでした&ありがとうございました。

と、感謝しつつで、郡山JCTから東北道に乗換え。

ここが全く新潟県内の高速道と違うことに気付くのに30分。
何が違うのか!?
まずトラックがノロく、一般車が異常に早い!!
なぜ?
それは高架橋の垂れ幕に答えが書かれていました。
「制限速度を守ろう 一般車、バス100キロ トラック80キロ (通常時)」

そう、制限速度が違っていたのです・・・

新潟県内は片側2車線の高速道路でも80キロ制限が多く、1車線は70キロ。
そう思い込んでいた私が80~90キロの間で走行していたのは言うまでもなく、ノロいトラックは速度制限装置付車か運行記録装置付車で速度が出せないためだったのです。

井の中の蛙、大海を知らず・・・

そんなこんなで約4時間後、ノンストップで走り続けた甲斐もなく、行けど探せど市役所は見当たらず、私の勘ナビゲーターでその町の駅前交番へ。

困ったときには即警察、これが私の見知らぬ地でのサバイバル方法。
大概ある程度の大きさの駅前には必ず交番がありますから、探すのは簡単ですよ!!

そこで親切なズーズー弁のオマワリさんに聞いたところ、私は通り越してきたとのこと・・・
看板も何も出てなかったのにぃ・・・
と、思いつつ引き返すと、そこには立派な看板が・・・
でも逆方向から見てみると・・・
街路樹に隠れて全然見えません・・・

「温暖化対策で枝を切れないのね、まぁいいや、着いたことだし。」
と、皮肉半分投げやり半分に庁舎内へ。

お決まりの「苗字は何て読むんですか!?」のやり取りを終え、これもお決まりの「新潟からですか、大変ですねぇ」のやり取りをしているうちに職員さん、次から次へと戸籍の写しを作成。さすが戸籍簿の電子化を終えた市役所は対応が早い!!

結局、ここに来たおかげで大収穫ではあったものの、再び300kmの帰路へ・・・

高速までのR4スタンドで給油中、ドラえもんのポスターが目に入ると、私の心はのび太君
「どこでもドア出してくれぇ・・・」
「でも、どこでもドアがあったらスタンドの人は全員クビだよなぁ・・・」
「道路も鉄道も船も飛行機もいらないのかぁ・・・」
「株式会社ドラえもん、設立したら世界一の売り上げだよなぁ・・・」
などと、精神崩壊寸前のような考えに我を取り戻し、いざ三条へ!!

走行距離600km、運転時間8時間40分、高速代金12,000円、現地滞在時間1時間

これにより、相続人調査依頼から五日間で任務を完了しました。

私は運転が大好きなので、日帰りでこうしたご依頼にも対応していますが、さすがに今回ぐらいが限界であることを感じました。(無事で何よりでした(汗))
今後このように遠方の場合は、宿泊費もお願いしたいと思います(礼)


それではまた。


長距離運転手よろしく、よくやるねぇ!!
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こんにちは

今日は相続関連の内容です。

実際の相続手続きで一番多いケースといえば、
配偶者と子(複数人)が相続人として遺されるか、
子だけが相続人として遺されるか、
のどちらかで、
相続財産は土地家屋、
といったのが一般的かと思います。

そして、ここ新潟県内の方の場合ですと、
会社勤務の都合上、子が地元以外の場所に住んでおり、、
更に相続財産の中に、
田んぼ

山林
などが含まれるケースが多いように見受けられます。

そして、この土地家屋以外の不動産相続について、が今日のお話のメインです。

今、団塊世代の方に人気なのが「田舎暮らしのスローライフ」ということのようなので、こうした観点から見た場合でも、多少の参考にはなろうかと思います。

さて、この田んぼや畑、山林ですが、面積の割に評価額は低く設定されています。
これは農林業に従事する方の農地(林地)の固定資産税を安くするために、宅地や雑種地とは異なる評価を行なっているため、と思われます。
また、実際の農林地の売買価格も低いものとなっています。
ただし、農地売買の場合は、買う人が農家と認定されていなければ、買うことができないので注意ください。

で、これらを相続財産として相続する場合ですが、まず一番問題となるのが、
登記簿にある地番と実際の場所がわからない
といったことです。

田んぼなどでは当然、番地表示はありませんし、また、一箇所に集中して田畑山林があるとは限らないのが現実です。

そして次に気を付けるべき点は、
農地等にはカンタンに居住用の家屋を建てられない
ということです。

農地に居住用家屋を建てる際には、事前に農地自体を宅地などに変更する手続きが必要となります。
特に市街化調整区域に指定されている場所(新潟県内ですと新潟市、長岡市、上越市周辺)や、農業振興地域(各市町村によって異なります)などでは、その変更手続きが一段と厳しいものになっていますので、相続してその農地等に建物を建てて別荘のように使おう、と思ったとしてもウマクできない場合があります。

こうなると耕作義務だけが残ってしまうのと同時に、手入れを全くしないと雑草だらけになってしまい、周囲の農家からクレームを受けてしまう、といったことになりかねません。

実際に私たちが行なった相続手続きでは、そのほとんどが、亡くなられた方と同居して農業を行なっていた子が不動産の全てを相続し、葬儀費と相続費を差引いた預貯金を分け合う、という形をとっています。
理由は上記の不都合を発生させないためです。

もしもその後、「田舎暮らしのスローライフ」がしたい、と、都会から他の子が戻ってこられた場合、相続した子から借地として無償で借りればよいわけで、そこで本物の農家から実習を受けることができ、適性を知ることができる訳ですから、失敗の恐れも少なく、双方にとって有益なことと思います。

ただ少数意見として、山間地の田畑や土地建物などを相続人が誰も相続したくない、というケースもあります。
理由は、自転車操業状態で難儀なだけの農業などはしたくもない。
ということなのですが、これはそれぞれの価値観の相違ですから、中にはこうした方もおられる、といったことでご理解ください。

私は農家の多い地区にいますが、農家ではないので、農業についてはあまり詳しくありませんが、こと農家の相続については完全に1つのパターンがあるものと確信しています。

それは、昭和30年代まで残っていた家督相続制度を今でもきっちり踏襲しているということです。

農家という性質上、守るべきものは守る、という考え方だと私は思いますが、皆さんはどう思いますか?


農家って一子相伝なのね、
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こんにちは

梅雨時のジメジメしたこの季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本格的な夏にはまだ少し間がありますが、一足早い話題ということで、提供させて頂きます。

タイトルは「不思議な依頼者」ですが、何が不思議なのかというと・・・

その方を紹介され初めて訪問したのは、雪の降りしきる真冬のことです。
ご依頼内容は相続に関することでした。

私はいつもと同じく、数珠を懐に入れ、かのお宅を訪ねました。
そこは、田舎ならではの山あいにある小さな集落の一軒家で、隣の民家との距離も相当にあり、道路は車一台が通れるほどの除雪しかなされていない、とても静かな場所だったことを憶えております。

住宅地図を片手にようやく目指すお宅に到着した頃は、雪降る夕刻ということもあり、辺りは独特のスノーブルーに彩られ、個々の家々が放つ窓明かりとそのお宅の門前に立つ灯明だけが、唯一の目印となっていました。

私はその家の門をくぐり、その邸宅の中に車を停めると母屋の玄関へと向かいました。

しかし呼び鈴を押す前に扉は開き、家の中からおばあさんが現れました。

私はとっさに、この方が亡くなられたおじいさんの奥さんであることを察したので、自己紹介と弔辞の挨拶をしようとしたのですが、その瞬間に、こちらの名前を言い当て、まずは中に入るよう勧められたのです。
当然その時は、他からの紹介と訪問時間を事前に言っておいたからのものだから、としか思いませんでした。

それから一通りのお話を、そのおばあさんとお子さんから伺い、手続きの手順などを説明し、最初の訪問を終えて帰ろうとすると、おばあさんが一言私に言ったのです。
「おめさんは、じいさんと同んなじモン持ってるみてぇらのぉ」

私には何のことやらサッパリわかりませんでしたが、まぁ、いい印象を持ってもらったみたいでよかったかな、と思いその日はそこを後にしました。

そして次の訪問日、その日は他にも行かなくてはならない急を要する件が直後に控えていたのですが、先に約束したのが、このお宅だったこともあり、手早く終わらせてから次へ、と目論見ながら伺いました。

すると、やはり呼び鈴を鳴らす前におばあさんは出てきましたが、前回とは打って変って私を玄関から上げようともせず、書類に印鑑を押してこう言ったのです。
「お茶も出さねで悪ぁれろも、おらんとこより急がねばならねぇとこがあるんだろ、早よ行ってやりなせや」

え?何で知ってるんだろう??素振りでわかってしまったの???

「変ならと思うかも知らんけどさ、おら、おめさんのことが全ぇ~部わかってしもうだんや。だすけに早よ行ってやれて。おらの仕事はこんだけでいいんらろ。早よ早よ。」

狐につままれるとはこのような状況をさすことと思いますが、私は確かに急いでいたので、今度お会いした際に詳細を聞こうと思い、その場を後にしました。もちろん次の依頼者宅に行くまでの道中に考えたことは、きっとおばあさんと行く先の依頼者が知り合いか何かなのだろう、と思いつつ・・・

しかし、その予想は見事に裏切られ、そんな人は知らないとのこと。

絶対におかしい、と思った私はその依頼者宅をそそくさと立ち、再度、おばあさんのお宅へ向かったのは言うまでもありません。

すると今度もやはり呼び鈴を鳴らす前におばあさんが・・・

さすがに今回は訪問時間を一切伝えておりませんし、雪国の方ならご存知のとおり、雪が積もっている時というのは外の音が聞こえにくいという状況にあります・・・しかしなぜ??

恐る恐る、でも素直にそれを聞こうとした瞬間、おばあさんは切り出しました。

ば 「おめさんは、じいさんと同んなじなんらてば。」

私 「・・・」

ば 「言うたってもわからんかも知らんろものぉ・・・おら、おめさんのことがわかってしもぉんだて・・・やいや、わかろうとして見てるんでねんだいね。自然におめさんのことが伝わってきてしもうんだいのぉ・・・悪気があってしてることではねんだろもさぁ・・・」

私 「・・・よくわからないのですけれども??」

ば 「や、おらが悪ぁれかったの。おらがじいさんとおめさんこと一緒にしてしもぅたがんが悪ぁれかった。かんべしてくんなせや。ほんにおっかしと思うかもしらんろも、かんべしてくんなせや・・・」

簡単に言えば、そのおばあさんは亡くなったおじいさんと同様に私の行動を予知できる!?ということなのでしょうか???しかしお会いした回数は数回、しかも当初から既にそれを知っていたかのような・・・

よくよく聞いてみると、何でもそのおばあさん、昔々祈祷師をやっていて、その当時は誰のことでも意識的に感じることができ、辺りでもちょっと名の知れた存在だったのだそうで・・・
しかし高齢になってくると徐々にその不思議な能力が薄れ、最近では身近にいたおじいさんのこと程度しか感じなくなってしまったのだという・・・
そして、そこへやってきたのがおじいさん似た感覚を持つ私、ということなのですが・・・・・・。

その後も相続手続きが終わるまで、何回か訪問しましたが、私が話していない私個人の話題を切り出されたり、突然私の過去のことについて振り返られたり、と奇妙なことが度々ありました。

そして約束どおり四十九日の法事前に手続きを終わらせ、そのお宅をあとにしました。
後日、お子さんからお礼の電話が入ったので、ちょっとだけおばあさんのお話を伺ったのですが、お子さんは

「薄ら気味の悪い思いをさせて申し訳ありませんでした。私たちもわかってはいたんですが・・・」

とのことで、どうやらあの千里眼は本物とみなすしかないようでした。

しかし「私たちもわかってはいたんですが・・・」とはいったい・・・

ものの本によれば、こうしたものも遺伝するということと認識しますが、皆さんはどう思いますか!?

因みにその後、紹介者とお話をしましたが、そのお宅は宗教一家などではなくごく普通の家庭であり、おばあさんだけがチョット変わった人だったでしょう、ということでした。

恐怖感は全くなかったものの、不思議な体験をさせていただいたご依頼でした。


それではまた。


スピリチュアルでおなじみの
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こんにちは

今日の新潟は曇り空、比較的気温も低めですごしやすい日中となっております。

さて、本日のお題は相続事件簿シリーズとして、過去に出会った相続についてのエピソードなんぞを書いてみたいと思います。
今回は私自身のお話のため完全なるドキュメントです。


相続手続きだけを行なうよりも、もう少し気を配ったサービスをご提供しなければならんなぁ・・・などと考え始められるようになった矢先にそのご依頼はやってきた。

死んだおやじ名義の不動産があるので何とか名義変更をしたい。
ただ、今ちょっと急いでるので、明日の10時頃にウチまで来てほしい。
住所は○○○
電話は×××

電話でのご依頼内容を簡潔に表すとこうなる。
過去の経験から、これは葬儀関連のことでバタバタしているのだろう、とあまり私は詳細について電話では尋ねることをしなかった。

わかりました。それでは明日10時にお伺いさせて頂きますのでよろしくお願いいたします。

早速翌日、ご依頼者宅へ黒のスーツとネクタイを締め、懐にはばあちゃんの形見の数珠を忍ばせる、という完全葬儀仕様の装備でいどむこととした。
これは当初から必ず数珠は持ち歩いていたが、ご遺族やご親戚の前でカッコよくご焼香させていただこう、ということで黒尽くめの服装を、という選択であった。

ご依頼者のお宅に着いた。
この地域周辺では初七日を終えると、家の外には葬儀関連のもの一切を何も置かなくなるので、初七日が昨日だったのだろう、とおおよその察しがついた。

しかし事態は思わぬ方向へ進んでいく。

玄関を開けると、ご依頼者らしき男性がニコニコと私に話しかけてくる。

依 「さぁさぁ、朝はよからようきなさった。ま、ま、中にへえってくんなせや」(朝早くからお越しいただきすみません。とりあえずウチの中に入ってください)

私 「私、牛腸と申します。この度はご愁傷様でした・・・・・・」

依 「何へ?」(何のことですか?)

私 「いえいえ、それではとりあえずおじゃまさせていただきます。」
お耳が少々遠方におられるのかもしれない。

そして、通された部屋は仏壇が見える茶の間。
瞬間、脳裏に衝撃の一言が走る。
しまった!!やられた!!私が悪うございました!!

そこには葬儀用の祭壇を作った痕跡がまったくなかったのである。

相続手続き=亡くなられた直後、という私の浅はかな思い込みで挑んだこの格好は、完全に周囲を沈黙させてしまう結果となってしまったのである。

そう、ご依頼は相続手続きなので、亡くなった直後とは限らない・・・・・・

実際にお話を伺うと、五年前に亡くなった方の名義の不動産が出てきたのでどうしたらいいのか、といった内容。
まだ、一周忌や三回忌などの年忌にでも当たっていれば救われたのだが・・・

私 「いやあ、ついつい勘違いしてしまいまして・・・申し訳ありません。」
もちろん服装についてである。

依 「やぁぁぁ、始めおめさん見たとき、なんだろなぁと思ったろもさぁ、ウチの他にもまぁら寄るとこがあろんだの、やぁぁぁ、ていへんらていへんら」(始め あなたを見たとき、何事かと思ったけれど、ウチの他にもよらなければならないところがあるのですね。たいへんですね。)
はははっ・・・そういうことにしておこ・・・
しかし他の方は知っている・・・視線が痛い冷たい突き刺さる・・・・・・

かくして、これ以後、黒尽くめの衣装は業務上過失を犯す可能性があるため厳重に封印されたのである。

それではまた。


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プロフィール
HN:
所長 牛膓 智
性別:
男性
職業:
行政書士 & 社会保険労務士  .
自己紹介:
私たち事務所の専門分野は相続遺言、離婚、年金についての相談と手続きです。
これら現場での経験談や、冠婚葬祭に関すること、時事ネタなどを中心に更新していく予定ですので、宜しくお願いいたします。
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