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葬儀や相続、遺言、離婚、詐欺についてのブログ 新潟県三条市/牛腸事務所
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こんにちは

梅雨時のジメジメしたこの季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本格的な夏にはまだ少し間がありますが、一足早い話題ということで、提供させて頂きます。

タイトルは「不思議な依頼者」ですが、何が不思議なのかというと・・・

その方を紹介され初めて訪問したのは、雪の降りしきる真冬のことです。
ご依頼内容は相続に関することでした。

私はいつもと同じく、数珠を懐に入れ、かのお宅を訪ねました。
そこは、田舎ならではの山あいにある小さな集落の一軒家で、隣の民家との距離も相当にあり、道路は車一台が通れるほどの除雪しかなされていない、とても静かな場所だったことを憶えております。

住宅地図を片手にようやく目指すお宅に到着した頃は、雪降る夕刻ということもあり、辺りは独特のスノーブルーに彩られ、個々の家々が放つ窓明かりとそのお宅の門前に立つ灯明だけが、唯一の目印となっていました。

私はその家の門をくぐり、その邸宅の中に車を停めると母屋の玄関へと向かいました。

しかし呼び鈴を押す前に扉は開き、家の中からおばあさんが現れました。

私はとっさに、この方が亡くなられたおじいさんの奥さんであることを察したので、自己紹介と弔辞の挨拶をしようとしたのですが、その瞬間に、こちらの名前を言い当て、まずは中に入るよう勧められたのです。
当然その時は、他からの紹介と訪問時間を事前に言っておいたからのものだから、としか思いませんでした。

それから一通りのお話を、そのおばあさんとお子さんから伺い、手続きの手順などを説明し、最初の訪問を終えて帰ろうとすると、おばあさんが一言私に言ったのです。
「おめさんは、じいさんと同んなじモン持ってるみてぇらのぉ」

私には何のことやらサッパリわかりませんでしたが、まぁ、いい印象を持ってもらったみたいでよかったかな、と思いその日はそこを後にしました。

そして次の訪問日、その日は他にも行かなくてはならない急を要する件が直後に控えていたのですが、先に約束したのが、このお宅だったこともあり、手早く終わらせてから次へ、と目論見ながら伺いました。

すると、やはり呼び鈴を鳴らす前におばあさんは出てきましたが、前回とは打って変って私を玄関から上げようともせず、書類に印鑑を押してこう言ったのです。
「お茶も出さねで悪ぁれろも、おらんとこより急がねばならねぇとこがあるんだろ、早よ行ってやりなせや」

え?何で知ってるんだろう??素振りでわかってしまったの???

「変ならと思うかも知らんけどさ、おら、おめさんのことが全ぇ~部わかってしもうだんや。だすけに早よ行ってやれて。おらの仕事はこんだけでいいんらろ。早よ早よ。」

狐につままれるとはこのような状況をさすことと思いますが、私は確かに急いでいたので、今度お会いした際に詳細を聞こうと思い、その場を後にしました。もちろん次の依頼者宅に行くまでの道中に考えたことは、きっとおばあさんと行く先の依頼者が知り合いか何かなのだろう、と思いつつ・・・

しかし、その予想は見事に裏切られ、そんな人は知らないとのこと。

絶対におかしい、と思った私はその依頼者宅をそそくさと立ち、再度、おばあさんのお宅へ向かったのは言うまでもありません。

すると今度もやはり呼び鈴を鳴らす前におばあさんが・・・

さすがに今回は訪問時間を一切伝えておりませんし、雪国の方ならご存知のとおり、雪が積もっている時というのは外の音が聞こえにくいという状況にあります・・・しかしなぜ??

恐る恐る、でも素直にそれを聞こうとした瞬間、おばあさんは切り出しました。

ば 「おめさんは、じいさんと同んなじなんらてば。」

私 「・・・」

ば 「言うたってもわからんかも知らんろものぉ・・・おら、おめさんのことがわかってしもぉんだて・・・やいや、わかろうとして見てるんでねんだいね。自然におめさんのことが伝わってきてしもうんだいのぉ・・・悪気があってしてることではねんだろもさぁ・・・」

私 「・・・よくわからないのですけれども??」

ば 「や、おらが悪ぁれかったの。おらがじいさんとおめさんこと一緒にしてしもぅたがんが悪ぁれかった。かんべしてくんなせや。ほんにおっかしと思うかもしらんろも、かんべしてくんなせや・・・」

簡単に言えば、そのおばあさんは亡くなったおじいさんと同様に私の行動を予知できる!?ということなのでしょうか???しかしお会いした回数は数回、しかも当初から既にそれを知っていたかのような・・・

よくよく聞いてみると、何でもそのおばあさん、昔々祈祷師をやっていて、その当時は誰のことでも意識的に感じることができ、辺りでもちょっと名の知れた存在だったのだそうで・・・
しかし高齢になってくると徐々にその不思議な能力が薄れ、最近では身近にいたおじいさんのこと程度しか感じなくなってしまったのだという・・・
そして、そこへやってきたのがおじいさん似た感覚を持つ私、ということなのですが・・・・・・。

その後も相続手続きが終わるまで、何回か訪問しましたが、私が話していない私個人の話題を切り出されたり、突然私の過去のことについて振り返られたり、と奇妙なことが度々ありました。

そして約束どおり四十九日の法事前に手続きを終わらせ、そのお宅をあとにしました。
後日、お子さんからお礼の電話が入ったので、ちょっとだけおばあさんのお話を伺ったのですが、お子さんは

「薄ら気味の悪い思いをさせて申し訳ありませんでした。私たちもわかってはいたんですが・・・」

とのことで、どうやらあの千里眼は本物とみなすしかないようでした。

しかし「私たちもわかってはいたんですが・・・」とはいったい・・・

ものの本によれば、こうしたものも遺伝するということと認識しますが、皆さんはどう思いますか!?

因みにその後、紹介者とお話をしましたが、そのお宅は宗教一家などではなくごく普通の家庭であり、おばあさんだけがチョット変わった人だったでしょう、ということでした。

恐怖感は全くなかったものの、不思議な体験をさせていただいたご依頼でした。


それではまた。


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これら現場での経験談や、冠婚葬祭に関すること、時事ネタなどを中心に更新していく予定ですので、宜しくお願いいたします。
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