年金記録詐欺について 2

こんにちは

昨日途中で終わってしまった、年金記録詐欺についての続きを今日もお送りいたします。
タイトルだけ見て、詐欺の容疑者は厚労省か!?社保のことか!?と思われた方には非常に残念ですが、この記事は純粋なる詐欺についての記事ですので、あしからずです。

ただし、以下のような詐欺行為は犯罪ですので決してマネしないでください。

年金記録詐欺 1 も見てみたい、と思う方はこちらからどうぞ!!


手口2　偽装年金記録調査型

これは「税金還付詐欺」にはなかったニューバージョンで、一度引っかかると二度も支払いをしなければならなくなってしまうという、一石二鳥!?の恐ろしい手法の詐欺です。

どこぞの組織はこうした年金相談を原則無料で行え、と呆けたことを言っていましたが、これはそれを利用し!?無料では満足な結果など得られない、とした架空有料年金調査とでも言うべきもので支払いを請求する詐欺形態となっています(私も有料ですが、実費＋応談による成功報酬制の親切料金ですからご安心を!)

ははぁ、年金記録調査費のボッタクリ詐欺かぁ!!　と思ったアナタ!! 
半分だけ正解です!!

そのカラクリとは

ご多分にもれず、年金記録の調査を代行します、と言って被害者候補を募集します。
ただし、ネットかメールか電話かFAXで行います。
こうした薄利多売型詐欺の場合、決して容疑者が表に姿を現すことはありません。
キャッチフレーズは
お忙しくて時間のない方、年金に対する知識に自信のない方、社保職員を目の前にすると血圧が上がって冷静ではいられなくなってしまうアナタ、どうぞお気軽に当センターをご利用ください!! 
業界No1の信頼と実績、当センターの不払い年金回収率98.5%!!
などというものでしょう。

で、そこへ被害者候補者が不幸にもキャッチされたとします。
着手金は数万円程度、調査報告は後日ということで、が基本路線のようです。
これで着手金を支払ったアナタは晴れて詐欺被害者に当選、デビューとなってしまいます。

当然、業者は怒号飛び交う待ち時間数時間の社会保険事務所などを訪問するわけなどなく、ただ一つの作業だけをサクッと終わらせ、機が熟すのを待ちます。

ただ一つの作業・・・そう、年金加入履歴等の偽造文書の作成です。

この年金加入履歴を見たことがない、という方のために説明すると、わら半紙(こんなとこで経費削減かよっ!!)にパソコンの文字が印刷されただけの代物ですので、小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも簡単に作成することができる大変便利なものとなっております。

そしていざ、その履歴を基に仕上げの詐欺を郵送と電話で行うのです。

詐　「今回我々の調査で社会保険事務所から、これだけの新たな加入履歴を発見照合追加することができました。結果、年金額は年間で○万円程度のアップに繋がる大成果でした。」
もちろん根も葉もないウソのでっち上げである・・・

被　「いやあ、やっぱりあったんですね! プロに頼んでホントよかったですよ!!」
プロはプロでも詐欺のプロ・・・合掌

詐　「つきましては、今回お支払い頂く調査料についてなのですが、年間アップ金額×年金支給開始年齢から平均寿命までの年数×○○%が一応の当社報酬規定となっておりますので、占めて○万円となりますが、よろしくお願いいたします。」
この場合、どんな金額になるかはインチキ年金アップ金額と割合(%)が物を言うのでしょうが、ATM振込みの限度額が10万円に設定されてしまったため、10万円以下の金額が妥当と考えられます。

被　「いくらなんでも高すぎますよ・・・」

詐　「お支払いいただけない場合には、この新たな照合記録が無効になると共に、調査費実費○万円が追加され、着手金の返還などもございませんが、それでよろしいでしょうか?金額的にはさほど変わらぬものとなってしまいますが・・・」

これでどう転んでも、最低あと一回の支払いが必至な状況に追い込まれてしまったのが、おわかりになられたと思います。二回の振込みですから限度額も2倍の20万円までの詐欺が可能になったということです。

この詐欺は相手を追い詰め、逃げ道を塞ぐ手段を巧妙に取り入れて行われていると思いませんか!?

こんなことで不謹慎なのは百も承知ですが、まさに芸術的で完成度の高い、完璧な詐欺だと感心してしまうのは私だけでしょうか・・・

以上が今話題の「年金記録詐欺」の実態なのですが、彼らも日々研究(?)を重ね進化する集団ですので、怪しいな・・・と思ったときには自分一人で判断せず、第三者にご相談されることをお勧めします。

そして最後に、皆さんがこうした詐欺に遭われないことをこころからお祈り申し上げます。

また、くどいようですが詐欺行為は犯罪です。決してマネしないでください。
この情報は詐欺に遭わないための知識を提供することを目的として掲載しております!!

追伸
遂に社保事務所職員に暴力を振るって逮捕されたおじさんが出てしまいましたが、結果は自分の手と懐(賠償金で)が痛むと共に前科者という不名誉極まりない称号を得るだけですので、ご注意ください。

特に長時間待たされた挙句、スカした態度かつものの数分で満足のいかない内容で相談が終了してしまった直後が一番デンジャラスな瞬間です!!理性は猛烈な勢いでレッドゾーンを振切り、アナタ(私)を野性と化した暴走モードに突入する絶妙のきっかけを与えてくれますから・・・

それではまた。


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