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葬儀や相続、遺言、離婚、詐欺についてのブログ 新潟県三条市/牛腸事務所
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こんにちは

今日の新潟は快晴微風の穏やかな天気。窓の外には少し霞んだ青空に一筋の飛行機雲、という絶好の行楽日和となっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さてさて、今日のお題は戸籍謄本などの取り方はどうしたらいいの、という非常に現場でのご質問が多い事柄についてでございます。

皆様ご存知の通り、相続手続きにはこの"戸籍謄本など"が必ず必要とされます。

一般的には

◆ 亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの間の連続した戸籍
◆ 亡くなった方の住民票
◆ 相続人となる方全員の戸籍
◆ 不動産を相続登記する場合はその相続人の住民票
◆ 相続人全員の印鑑証明書

などが基本セットとなっていますよ、と他のサイトや本などには書かれてあると思います。

しかし、よしわかった!ガッテンガッテン!!、と意気揚々と役所へ向かい、これらを窓口で請求しようとすると大抵の場合「まった!」がかかります。

「まった!」の原因は、これら戸籍の種類についてです。

優しい窓口のお姉さんは爽やかな笑顔とともに

「戸籍謄本が必要ですか?それとも戸籍抄本が必要ですか?」

と、斧を落とした湖の精霊のごとく質問を投げかけてきます。

しょっぱなから持っていたものであれば正直に申告して、黄金の戸籍をもらえるでしょうが(もらえません)無い袖は振れないし、無い知識は出しようがないのです。

謄本と抄本の違いとは!?

謄本とは
戸籍であれば、筆頭者と配偶者と子が全て記載されたもの
住民票であれば、世帯主の住民票に記載されている全ての人が記載されたもの

抄本とは
戸籍や住民票などで特定の個人分だけが記載されたもの

となっています。
これであなたも違いの分かる男(女)になれましたね!!

しかし、これで完璧!リベンジだぁっ!!と得意のジャイロボールを役所へ投げ込むと、いともカンタンにあっさり場外に打たれてしまいます・・・

前出のお姉さんは更にこう言います。

「戸籍は既に無くなってしまっているのですけれど、どういたしましょうか?」

今度は選択の余地すら与えてもらえない・・・

戸籍がないとは

現在の戸籍は両親とその子だけしか記載されない仕組みになっていますが、亡くなった場合や結婚して新しい戸籍を作った場合、両親の戸籍にある対象となる方の名前の欄に×印がつけられます。
そして、全ての人が×印になってしまった戸籍のことを「除籍簿」といいます。
また、これら戸籍の管理がコンピュータ化されている役所では「改正原戸籍」と呼ばれています。

ですので、この質問には「除籍か原戸(はらこ)のどちらかをください。」と、ツウであることを暗に込めながら言うことでお姉さんにプレッシャーをかけましょう。

ちょっと豆知識
よく離婚回数のカウント法で戸籍につけられたバツの数で、バツ1だとかバツ2だとか言うことがありますが、正確には結婚した時点で皆さんバツ1なんですよ!!
親の戸籍を見てみると、ほ~ら、あなたの名前に見事立派なバッテンが!!

しかししかし、さすがにもうこれ以上の質疑応答はないだろう、とそわそわしているあなたに必殺の最終チェックが入ります。

「申請者ご本人であることのご確認をさせていただきたいのですが・・・」

免許証などがあれば「本人の記載のある戸籍など」は容易に入手可能ですが、結婚して別の戸籍になった兄弟などのものを申請した場合、よほどの準備をしていかない限り交付してもらえず、サヨナラ逆転満塁ホームランを食らう結果になってしまいます。(まさにこれで役所とは、ごきげんよう、サヨウナラ~、です)

この他に亡くなった方の住民票のことを「除票」と呼んでみたり、住民票や除票の記載事項の指定を問われたり、「附票」が必要であったり、とその事案に対して様々なものが必要とされます。

ぜひ一生のうちに相続手続きを自分自身の手で完結させてみたい、といった方はご参考に。

めんどうだからやっぱり専門家に頼もう・・・
と思った方は迷わずためらわず一気呵成に牛膓事務所へ!!

それではまた。


役所でこんな経験をしたことが
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こんにちは

今日は相続に関することについて、述べてみたいと思います。

と、その前に、
葬儀葬祭についての記事と詐欺についての記事について、あまりにもギャップのある文章で、「こりゃ別人が書いてるんじゃないの」、というご質問がございましたが、誠に申し訳ございません。
完全に同一人物による投稿でございます。
ただ、なぜここまで違うのか、ということについては、笑える話と笑えない話というカテゴリーがございまして、葬儀葬祭自体は厳かなもの、という私の考えのもと(ほとんどの人がそうであるように)ジョークではかけない部分もあるということでご了承願えれば、と存じます。

では、今日の相続については読んで笑えるのか、単なる知識なのか、と問われれば、今回はそのどちらでもなく、私が出会った現実を皆様にお考えいただきたい、という内容でお願いしたいと思います。

タイトルにもあるように明治中期から第二次世界大戦前の日本は、富国強兵制度のもと、当時の国民はより多くの子供を産まなければならない、という風潮に見舞われていました。

この場合、相続手続きも相続人の人数が増すことと、どこに現在住所があるのか、という調査に非常に手間がかかります。実際には相続人総数30人程度、依頼完了までの期間6ヶ月以上といったものもあります。

ただ今回、私が最も伝えたいことは、こうした産めや増やせよの時代の方の戸籍を見ると、兄弟姉妹の数こそ多いものの、その中には、今の日本では完全にあり得ない哀しい記載内容を伺うことができるということです。
それは、子の戸籍詳細記載欄に

「昭和拾九年 弐月弐拾日 推定時刻 午前零時参拾分 ガダルカナル島にて戦死」

というようなものです。

どういう思いで、この方は子供を戦地に送り出したのか・・・
どういう思いで、この子は故郷を離れ、戦地に赴いたのか・・・
どういう思いで、この子は最後の銃弾に倒れてしまったのか・・・
どういう思いで、この方は子の戦死通知を受取ったのか・・・

今までであれば、赤の他人が作った画像や文字でしか知ることのできなかった事実。
しかし、現実に遺影として祭壇から微笑む顔の相続されるべき、亡き人物を目の前に、この方のお子さんの中には、すべからずも数人が戦死者となって影にいたのだと思い知らせたとき、あなたならどのような感覚をお持ちになられるだろうか。

戦争はすでに過去のこと
戦争はテレビの中でのできごと
戦争はよくないこと
戦争はなくならないこと
戦争は・・・

相続手続きを生業にしている私だが、こうした部分だけはなぜか敏感に感ずるものがある。
ただ単に手続きだけを終わらせるだけではいけない。
その方がどのような人生を送ってきたのかを知り、その方の集大成としての役割を任されているのである。
だから、できうるだけの知識と知恵をフルに使って、その方の最期を飾るのである。
これは葬儀とは別の故人を送る儀式なのである。

と私は思い、日々業務に立ち向かっている。

今日は思いっきりマジメかつ重厚な文章であるが、これもまた私なのである。

それではまた。 


戦争は哀しみしか残らない・・・
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プロフィール
HN:
所長 牛膓 智
性別:
男性
職業:
行政書士 & 社会保険労務士  .
自己紹介:
私たち事務所の専門分野は相続遺言、離婚、年金についての相談と手続きです。
これら現場での経験談や、冠婚葬祭に関すること、時事ネタなどを中心に更新していく予定ですので、宜しくお願いいたします。
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